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【転職向け】造園資格の種類一覧・取得難易度・おすすめ勉強法

「造園業界には多くの資格があるけど、転職で本当に有利な資格はどれ?」
「造園業関係の資格って難しそうだから取れるか不安」

造園業界に転職するために資格を取得したいものの、こんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

造園業へ転職が有利になる資格は、職種ごとに異なります。

この記事では、転職に役立つ資格の造園技能士や造園施工管理技士、その他の関連資格の特徴や取得難易度、おすすめの勉強方法を詳しく解説します。

この記事を読むことで、あなたの造園業界への転職に最適な資格が見つかり、希望する職種への転職成功率を上げられるでしょう。

転職に役立つ造園資格の種類一覧

資格難易度資格の種類実務経験申込方法おすすめ勉強法
造園技能士1級・2級・3級★★✩国家資格
(3級不要)
郵送講習会
造園施工管理技士1級・2級★★✩国家資格インターネットor郵送通信講座
土木施工管理技士1級・2級★★✩国家資格インターネットor郵送通信講座
園芸装飾技能士1級・2級★★✩国家資格郵送講習会
樹木医★★★民間資格郵送講習会
測量士★★★国家資格不要郵送通信講座
街路樹剪定士★★✩国家資格インターネット講習会
エクステリアプランナー✩✩✩民間資格不要インターネット通信講座
グリーンアドバイザー✩✩✩民間資格不要インターネット通信講座
ガーデニングアドバイザー✩✩✩民間資格不要インターネット通信講座
ビオトープ管理士1級・2級✩✩✩民間資格不要郵送通信講座
カラーコーディネーター✩✩✩民間資格不要インターネット通信講座

造園技能士3級

造園技能士3級は、庭や公園などの緑地管理や造園工事において、基本的な作業を行えることを証明する資格です。

植木の剪定や芝生の手入れ、花壇の設計・植栽、石や木材を使った装飾の設置など、現場作業に必要な基本的なスキルを身につけられます。

資格取得には実務経験が不要

学生や他業種から転職してくる人でもすぐに取得できるので、これから造園業界でのスキルアップを目指す人にとって挑戦しやすい資格です。

試験概要

主催JAVADA 中央職業能力開発協会
試験日程前期  学科試験:7月~9月 実技試験:8月~9月後期 学科試験:1月~2月 実技試験:1月~2月 
合格率70%程度
資格の種類国家資格
実務経験不要
申込方法都道府県職業能力開発協会より申請書を取り寄せ郵送
検定料学科試験:3,100円実技試験:18,200円※都道府県によって異なる場合があります。

受験資格

特になし

試験内容

学科試験:庭園及び公園、施工法、材料、設計図書、関係法規、安全衛生(試験時間1時間)

実技試験:竹垣製作、縁石敷設及び敷石敷設、植栽(打切り時間2時間30分)

要素試験:樹木の枝を見て、樹木名を判定する。(試験時間5分)

造園技能士2級

造園技能士2級は、庭や公園の設計・施工管理に必要な専門的な技術と知識が求められる資格です。

実際に、石積みや庭池の施工、竹垣の設置といった高度な技術を駆使して、美しい景観を創り出す力が求められます。

この資格を取得することで造園職人としてスキルの証明になり、転職時に有利になります。

試験概要

主催JAVADA 中央職業能力開発協会
試験日程前期  学科試験:7月~9月 実技試験:8月~9月後期 学科試験:1月~2月 実技試験:1月~2月 
合格率40%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法都道府県職業能力開発協会より申請書を取り寄せ郵送
検定料学科試験:3,100円実技試験:18,200円※都道府県によって異なる場合があります。

受験資格

実務経験が2年以上

試験内容

学科試験:庭園及び公園、施工法、材料、設計図書、関係法規、安全衛生、測量(試験時間1時間40分)

実技試験:四ツ目垣製作、縁石、飛石、敷石敷設、築山、植栽(打切り時間3時間)

要素試験:樹木の枝を見て、樹木名を判定する。(試験時間7分30秒)

造園技能士1級

造園技能士1級は、造園業界で最高レベルの資格で、深い専門知識と高度な技術が求められます。

取得することで転職市場での評価が高まり、転職時に造園職人としてのスキルの証明に最も役立つ造園資格です!

試験概要

主催JAVADA 中央職業能力開発協会
試験日程前期  学科試験:7月~9月 実技試験:8月~9月後期 学科試験:1月~2月 実技試験:1月~2月 
合格率25%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法都道府県職業能力開発協会より申請書を取り寄せ郵送
検定料学科試験:3,100円実技試験:18,200円※都道府県によって異なる場合があります。

受験資格

実務経験が2年以上

試験内容

学科試験:庭園及び公園、施工法、材料、設計図書、関係法規、安全衛生、測量(試験時間1時間40分)

実技試験:竹垣製作、つくばい、飛び石・延段敷設・景石配置・植栽・小透かし剪定(打ち切り時間3時間30分)

要素試験:樹木の枝を見て、樹木名を判定する。(試験時間10分)

造園施工管理技士2級

造園施工管理技士2級は、造園工事の計画や施工を管理する専門的な資格です。

取得後は、庭園や公園の設計・施工現場での安全管理や工程管理、品質管理などを行い、工事全体を統括する現場監督として活躍できます。

そのため、転職時には管理職候補として高く評価され、施工管理のプロフェッショナルとして造園業界での転職に役立ちます。

試験概要

主催一般財団法人 全国建設研修センター
試験日程第1次検定・第2次検定:11月中旬
合格率第1次検定:50%程度第2次検定:40%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法インターネット申込書面申込
受験料第1次検定:7,200円第2次検定:7,200円

受験資格

第1次検定(学科試験):17歳以上の者(実務経験問わず)

第2次検定(実技試験)

学歴実務経験・指定学科実務経験・指定学科以外
・大学・専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者1年以上1年6ヶ月以上
・短期大学・ 高等専門学校・専門学校を卒業し「専門士」と称する者2年以上3年以上
・高等学校・専門学校3年以上4年6ヶ月以上
その他8年以上8年以上

または、職業能力開発促進法第44条による1級又は2級「造園」の技能検定合格者で2級合格後4年以上の実務経験、1級合格者。

引用:建設管理センター

試験内容

  • 出題形式:第一次検定が択一式、第二次検定が記述式
  • 試験時間:第1次検定が130分、第2次検定が120分
  • 試験科目:土木工学、施工管理法、法規

造園施工管理技士1級

造園施工管理技士1級は、造園工事の計画から施工管理までを総合的に指揮できる資格です。

取得後は、造園施工管理2級取得者より大規模な庭園や公園の設計・施工現場で、安全管理や工程管理、品質管理を行い、現場全体を統括する役割を担います。

転職時には管理職やプロジェクトリーダーとして高く評価され、キャリアアップ転職に有利な資格です!

試験概要

主催一般財団法人 全国建設研修センター
試験日程第1次検定:9月上旬第2次検定:12月上旬
合格率第1次検定:40%程度第2次検定:40%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法インターネット申込書面申込
受験料第1次検定:14,400円第2次検定:14,400円

受験資格

第1次検定(学科試験)

学歴

学歴実務経験・指定学科実務経験・指定学科以外
・大学・専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者3年以上4年6ヶ月以上
・短期大学・ 高等専門学校・専門学校を卒業し「専門士」と称する者5年以上7年6ヶ月以上
・高等学校・専門学校10年以上11年6ヶ月以上
その他15年以上15年以上

または、実務経験に指導監督的実務経験年数が1年以上を含み、かつ、5年以上の実務経験の後 専任の監理技術者による指導を受けた実務経験年数が2年以上ある者で、高等学校又は専門学校(指定学科)を卒業後8年以上のもの

2級施工管理合格者

区分実務経験・指定学科実務経験・指定学科以外
2級合格後の3年以上の者専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上
2級合格後の5年以上の者合格後5年以上合格後5年以上
合格後5年未満の者・高等学校・専門学校9年以上10年6ヶ月以上
合格後5年未満の者・その他14年以上14年以上

または、職業能力開発促進法第44条による1級「造園」の技能検定合格者で実務経験が10年以上の者。

引用:建設管理センター

第2次試験

  • 1級造園施工管理技術検定 第一次検定の合格者で所定の実務経験がある者
  • 前年度1級造園施工管理技術検定・学科試験に合格し、実地試験が不合格又は欠席をした者
  • 技術士法による第二次試験のうち、技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業土木」とするものに限る。)、林業部門及び森林部門(選択科目を「林業」又は「森林土木」とするものに限る。)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係わるもの、「農業土木」、「林業」又は「森林土木」とするものに限る。)の合格者で、1級造園施工管理技術検定・第一次検定の受検資格を有する者。

引用:建設管理センター

試験内容

  • 出題形式:第一次検定が択一式、第二次検定が記述式
  • 試験時間:第1次検定が270分、第2次検定が165分
  • 試験科目:土木工学・施工管理法・法規・施工管理法

樹木医

樹木医は、樹木の診断や治療を行う専門資格で、病害虫や環境ストレスにより弱った木々を守るプロフェッショナルです。

資格取得後は、樹木の健康状態を調査し適切な治療や予防策を施して、都市緑化や森林保全、庭園管理など幅広い分野で活躍できます。

専門性の高いスキルが評価されるので、造園業界だけでなく環境保全や緑地管理の分野への転職にも役立ちます。

主催一般財団法人 日本緑化センター
試験日程第1次審査:7月下旬第2次審査:1期・2期ともに10月頃
※二次審査は1期・2期のどちらかを受講
合格率20%程度
資格の種類国家資格
実務経験樹木医補以外:実務経歴が7年以上樹木医補:認定後の実務経歴が1年以上
申込方法公式ページよりダウンロード後郵送
受験手数料樹木医補以外:18,000円樹木医補:15,000円
試験内容一次審査(筆記・業績検査)二次審査(研修・面接・資格審査)

土木施工管理技士1級・2級

土木施工管理技士1級は大規模土木プロジェクト、2級は中小規模土木工事の計画・施工管理の監督業務を対象とした資格です。

取得後は、道路や橋、トンネル、河川などのインフラ整備現場で、安全管理や品質管理、工程管理を行い、現場監督として工事全体を統括できます。

転職時には、建設業界の管理職や技術職として高く評価され、公共事業や大手建設会社での採用に有利になります。

また、土木業だけでなく、造園業への転職にも役立つ資格です。

主催一般財団法人 全国建設研修センター
試験日程一次検定:7月頃二次検定:10月頃
合格率1級:一次検定50%程度、二次検定35%程度2級:一次検定70%程度、二次検定40%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法1級・2級とも一次検定と二次検定があるインターネット申込書面申込
試験内容マークシート方式・土木一般・専門土木・共通工学・施工管理法・法規

園芸装飾技能士1級・2級・3級

園芸装飾技能士は、花や観葉植物を使って空間を美しく装飾する技術を証明する資格です。

1級は、高度なデザイン力と技術力で、大規模な施設やイベント装飾の企画・施工を行えます。

2級は、中規模の店舗やオフィスの装飾、3級は基本的なアレンジメントや装飾のスキルを持ち、個人宅や小規模店舗で活躍できます。

庭園や緑地の装飾、庭のデザインなどで活躍できるので、造園業への転職にも有利です。

主催中央職業能力協会
試験日程前期  学科試験:7月~9月 実技試験:8月~9月後期 学科試験:1月~2月 実技試験:1月~2月 
合格率1級:50%程度2級:70%程度3級:70%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法都道府県職業能力開発協会より申請書を取り寄せ郵送
試験内容学科試験・室内園芸装飾法・材料・庭園・植物一般・観葉植物の維持管理・園芸施設・安全衛生実技試験1級:課題図に示すインドアガーデンの制作2級:鉢替え作業、剪定、繁殖・整理作業、課題図の示すインドアガーデンの制作

測量士

測量士は、土地や建物の位置・形状・面積を正確に測定する専門資格です。

取得後は、道路や橋、建物の設計・施工に必要な測量作業や、地図作成、土地の境界確定などを行えます。

庭園の設計や敷地の測量に活用できるため、造園業への転職にも役立つ資格です。

主催国土交通省 国土地理院
試験日程5月頃
合格率13%程度
実務経験不要
申込方法申込用紙を取り寄せ郵送で提出
試験内容測量に関する法規及びこれに関連する国際条約・多角測量・汎地球測位システム測量・水準測量・地形測量・写真測量・地図編集・応用測量・地理情報システム

街路樹剪定士

街路樹剪定士は、道路沿いや公園に植えられた街路樹を適切に剪定し、美しい景観を維持するための専門資格です。

取得後は、樹木の成長をコントロールしながら、枝の剪定や枯れ枝の除去を行い、健康で美しい樹木を保つ技術を取得できます。

庭園や公園の樹木管理に技術を活かせるため、造園業界での活躍が期待できます。

主催一般社団法人 日本造園業協会
試験日程各支部ごとで開催
合格率90%程度
資格の種類国家資格
実務経験
申込方法各支部へメールで申込
試験内容学科+実技試験・街路樹に関する基本的事項・剪定・病虫害・植栽基盤整備・安全衛生管理

エクステリアプランナー1級・2級

エクステリアプランナー1級・2級は、家の外構や庭のデザイン・設計を行う専門資格です。

1級は高度なデザイン力と施工管理能力を持ち、大規模な住宅や商業施設のエクステリア計画を総合的にプロデュースができます。

2級は基本的な設計や施工の知識を持ち、住宅の外構デザインやガーデニングの提案が可能です。

エクステリア専門店や住宅メーカーへの転職に有利で、設計・施工管理職としての転職に役立つ資格です。

主催公益社団法人 日本エクステリア建設業協会
試験日程1級:11月頃2級:11月頃
合格率1級:40%程度2級:65%程度
資格の種類民間資格
実務経験2級:不要 1級:指定の資格保有者
申込方法インターネット申込
試験内容1級:クステリアの設計・施工における専門的な知識と技術2級:エクステリアにおける設計・施工を行う者として有しておかなければならない基本的な知識

グリーンアドバイザー

グリーンアドバイザーは、植物の育て方や庭作りのアドバイスを行う専門資格です。

取得後は、家庭菜園やガーデニングの相談、植物選び、病害虫対策など、幅広い知識を活かしてお客様に最適な提案ができます。

資格取得により庭作りや植物管理の知識のスキルが証明され、園芸業界やガーデニング関連の職種で高い評価が得られます。

主催公益社団法人 日本家庭園芸普及協会
試験日程9月頃
合格率85%程度
資格の種類民間資格
実務経験不要
申込方法インターネット申込
試験内容CBT体験試験植物に関する生理学的基礎知識・用土・肥料の基礎知識・病害虫と薬品の基礎知識・園芸用品・用具の基礎知識・花壇・コンテナ・鉢物栽培の基礎知識

ガーデニングアドバイザー

ガーデニングアドバイザーは、庭作りや植物の育て方に関する専門知識を持ち、お客様にアドバイスを行う資格です。

取得後は、植物の選び方や配置、手入れ方法など、庭作りの計画から実践まで幅広いサポートができるようになります。

造園業界では庭のデザインや植物管理の知識が求められるため、資格所得により営業や設計職への転職に役立ちます。

主催日本生活環境支援協会(JLESA)
試験日程10月頃・12月頃
合格基準70%以上の正解
資格の種類民間資格
実務経験不要
申込方法インターネット申込
試験内容ガーデニングの基礎知識・ガーデニングの仕事・設計・施工・管理の基礎

ビオトープ管理士1級・2級

ビオトープ管理士1級・2級は、生態系の保全や再生を目的としたビオトープの設計・管理を行う専門資格です。

1級は大規模なプロジェクトの企画・運営ができ、2級は基本的なビオトープの設計や管理ができるようになります。

環境保全団体や公共施設、教育機関などだけでなく、造園業界でも需要のある資格です。

主催公益財団法人 日本生態系協会
試験日程11月頃
合格率1級:30%程度2級:50%程度
資格の種類民間資格
実務経験1級:要2級:不要
申込方法公式ページよりダウンロード印刷後郵送
試験内容筆記試験・生態学・ビオトープ論・環境関連法・計画部門・施工部門記述問題小論文

カラーコーディネーター

カラーコーディネーターは、色彩に関する専門知識を活かして空間に適切な配色を提案する資格です。

造園設計での色彩計画やデザイン提案に役立ち、植物や石材、外構の色合いをバランスよく配置し美しい庭づくりができるようになります。

資格取得により、造園設計職への転職が有利になるでしょう。

主催東京商工会議所
試験日程10月~11月
合格率アドバンス:45%程度スタンダード:75%程度
資格の種類民間資格
実務経験不要
申込方法ネット申込
試験内容アドバンスクラス・カラーコーディネーターの実務・色彩と照明計画・製品の色彩調査手法-色彩分析と心理評価・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション・プロダクツの色彩的特徴・環境色彩・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術・近現代のデザインとカラーの歴史スタンダードクラス・生活と色の効用・色を自在に操る方法・きれいな配色をつくる・色を美しく見せる光のマジック・色で売り上げをアップするために

職種別の造園業への転職で役立つ資格

造園業では、職種ごとに転職に有利な資格が異なります

そこでこの章では、職種ごとに役立つ資格を詳しく紹介します。

造園営業職の場合

造園営業職の場合、仕事をするうえで絶対に必要な資格はありません。

しかし、資格があることで顧客から信頼を得られ仕事がスムーズに進められる場合があるので、取得しておくと転職に有利になります。

造園営業職への転職に役立つ資格

資格難易度資格の種類実務経験
造園施工管理技士1級・2級★★✩国家資格
エクステリアプランナー✩✩✩民間資格不要
グリーンアドバイザー✩✩✩民間資格不要
ガーデニングアドバイザー✩✩✩民間資格不要

造園営業職の主な担当範囲は、庭園や緑地の設計・施工の提案から契約締結までです。

顧客のニーズを聞き出し最適なプランを提案する必要があるため、コミュニケーション力が求められます。

また、費用の見積もり作成や工事の契約手続き、施工中のフォローアップも行い、顧客満足度を高めることも仕事です。

造園施工管理職の場合

造園施工管理職の役割は現場監督なので、造園工事をおこなう会社への転職には下記のいずれかの資格が必須です。

造園施工管理職への転職に役立つ資格

資格難易度資格の種類実務経験
造園施工管理技士1級・2級★★✩国家資格
土木施工管理技士1級・2級★★✩国家資格
測量士★★★国家資格不要

造園施工管理の仕事は、庭園や公園、緑地などの造園工事において、現場全体の進行を管理することです。

具体的には、工事の計画立案や工程管理、品質管理、安全管理などを担当し、工事がスムーズに進むよう調整を行います。

また、職人や作業員の指導、資材や予算の管理、顧客やクライアントとの打ち合わせも重要な業務です。

造園設計職の場合

造園設計には、業務上必須の資格はありません。

しかし、下記の資格を取得しておくことでエクステリアや植物に関する知識があることの証明になり、転職活動を有利に進められます。

造園設計職への転職に役立つ資格

資格難易度資格の種類実務経験
エクステリアプランナー✩✩✩民間資格不要
ガーデニングアドバイザー✩✩✩民間資格不要
ビオトープ管理士1級・2級✩✩✩民間資格不要
カラーコーディネーター✩✩✩民間資格不要

造園設計は、庭園や公園、住宅外構、商業施設などの緑地空間をデザインする仕事です。

さらに設計図の作成だけでなく、顧客や施工チームとの打ち合わせを通じて、理想の空間を具現化するための提案も行います。

また造園設計をするには、パソコンで図面を作成するためのCAD設計ソフトが必須です。

資格取得と合わせて、CADのスキルアップにも力を入れておきましょう。

造園職人(庭師)

造園職人(庭師)にも、業務上必須の資格はありません。

しかし下記の資格はスキルの証明となるので、転職活動で役立ちます。

造園職人(庭師)への転職に役立つ資格

資格難易度資格の種類実務経験
樹木医★★★民間資格
造園施工管理技士1級・2級★★✩国家資格
造園技能士1級・2級★★✩国家資格
園芸装飾技能士1級・2級★★✩国家資格
街路樹剪定士★★✩国家資格

造園職人(庭師)は、庭園や外構工事、緑地管理を行う専門職です。

技術力だけでなく美的センスや自然に対する深い知識も必要で、庭の美観を維持し、顧客の理想の庭を実現する重要な役割を担っています。

また、以下の資格も造園職人(庭師)への転職にかなり役に立ちます。

より実践で役立つその他の資格

  • チェーンソー作業者
  • 車両系建設機械運転者
  • 高所作業車運転者
  • 玉掛作業者
  • 小型移動式クレーン
  • 刈払機取扱作業者
  • 自動車普通免許(中型・大型)

どの資格も数日間の講習を受け試験に合格することで取得でき、難易度も高くないので、造園職人を目指す人にとってはと役立つ資格です。

造園資格を取得する3つのメリット

造園資格の取得は、転職において多くのメリットがあります。

以下で詳しく説明します。

転職時のアピールポイントになる

造園資格を持っていると、転職活動において大きなアピールになります。

資格によって専門的な知識と技術を持っていることを証明でき、他の応募者との差別化が図れるからです。

  • 専門知識を証明できる
  • 即戦力として評価されやすくなる

造園資格の取得は、転職活動をスムーズに進めるための強力な武器となるでしょう。

業務の幅が広がる

造園資格を取得することで、転職先であなたが対応できる業務の幅が広がるため、企業側に採用メリットを感じてもらいやすくなります。

例えば、造園職人としてのスキルを持っていると、営業職や設計職も担当できるようになります。

転職活動時に企業側に幅広いスキルをアピールすることで、採用のチャンスが広がるでしょう。

業務の幅が広がるメリット

  • 設計や施工管理など、職種を超えた仕事にたずさわれる
  • 営業から工事・管理まで、プロジェクト全体を管理できる
  • 転職先の選択肢が増える
  • 多様なキャリアが積めるため、次の転職に役立てられる

造園資格を取得することで、転職活動時に多様なスキルをアピールでき、採用されやすくなるでしょう。

年収やキャリアのアップにつながる

造園資格の取得は、年収やキャリアの向上に直結します。

資格を持つことで、転職時に好条件で管理職や専門職のポジションを得やすくなり、キャリアアップのチャンスが広がります。

具体例

  • 資格で専門性を証明でき、より高度な職種への転職が可能になる
  • 資格を持つことで給与や待遇アップの交渉が有利に進められる
  • 業務の幅が広がりキャリアアップにつながる

資格を活かして、より専門性の高い職種への転職を目指し、年収やキャリアアップを実現しましょう。

造園資格取得におすすめな勉強法

造園資格を取得するには、自分に合った勉強方法を選ぶことが大切です。

さまざまな学び方がありますが、自分の生活スタイルに応じた方法を選ぶことで、効率的に知識と技術を身につけられます。

また、通信講座や独学では取得できない資格もあるので、事前に確認しておきましょう。

専門学校に通う

専門学校に通って造園資格を取得するのは、体系的に知識と技術を学べる最も効果的な方法の一つです。

プロの講師による指導や実践的なカリキュラムを通じて、造園の基礎から応用までしっかりと学べ、資格取得に向けて確実にステップアップしていけます。

専門学校に通うメリット

  • 体系的な学習ができる
  • 実習や現場研修が充実している
  • 専門家から直接指導が受けられる
  • 同じ目標を持つ仲間と学べる
  • 進路などの相談にも乗ってもらえる

専門学校に通うデメリット

  • 費用が高い
  • 時間的な拘束がある
  • 専門学校が遠くて通えない場合がある
  • 確実に資格を取得したい人
  • 実践的なスキルを身につけたい人
  • 時間とお金に余裕がある人
  • 一緒に学ぶ仲間が欲しい人

専門学校に通うことで、体系的な知識と実践的なスキルをしっかりと身につけられるため、資格取得を確実に目指せます。

ただし、費用や時間的拘束といったデメリットもあるため、自分のライフスタイルや予算に合わせて選択しましょう。

通信講座で学ぶ

仕事や家庭の事情で忙しい人や自分のペースで学習したい人は、通信講座で学ぶのがおすすめです。

自宅で学べるため時間の融通がきき、専門学校へ通うより効率的に資格取得を目指せます。

またオンラインでの学習サポートや教材も充実しているため、独学では得られないメリットもあります。

通信講座で学ぶメリット

  • 自分のペースで学べる
  • 場所を選ばず学習できる
  • 費用が比較的安い
  • 試験対策に特化した教材が手に入る
  • 仕事や家事と両立しやすい

通信講座で学ぶデメリット

  • モチベーションの維持が難しい
  • 実技のスキル習得が難しい
  • 疑問点をすぐに解決できない
  • 仲間との交流が少ない
  • 仕事や家事で忙しい人
  • 自分のペースで学びたい人
  • 健康上の理由で自由な外出が難しい人
  • 専門学校に通う費用の捻出が難しい人

通信講座は、自分のペースで学習したい方や、時間・費用の制約がある人にとって理想的な学び方です。

ただし一人で学習を進めるため、自己管理能力と計画性が求められます。

なお、サポート体制は講座によって異なります。

例えば、学習中に無料で何度でも質問できたり、課題を無制限で再提出できる講座もあります。

自分に合った講座を選んで、効率よく資格取得を目指しましょう。

独学で挑戦する

独学で資格取得に挑戦するのは、自分のペースで自由に学習できる反面、自己管理能力が求められる勉強法です。

独学で挑戦するメリット

  • 費用が抑えられる
  • 自分のペースで学べる

独学で挑戦するデメリット

  • モチベーションの維持が難しい
  • 疑問点を解決しにくい
  • 実技の習得が難しい
  • 情報取集力が求められる
  • 疑問点の解決が難しい
  • 教材の理解力が求められる
  • 自己管理能力がある人
  • 学習費用を抑えたい人
  • 既に基本的な知識がある人

計画的に学習を進め、自分なりの方法で効率よく資格取得を目指しましょう。

講習会に参加する

資格によっては、指定された講習会への参加が必須となるものもあります。

今回ご紹介した中にも、協会指定の講習を受講しないと実技試験を受けられない資格があります。

このような資格は、独学や通信講座だけでは取得できないため、事前に講習が必要かどうかを確認しましょう。

特定の講習会が必須の資格

  • 造園技能士1級・2級・3級
  • 園芸装飾技能士1級・2級・3級
  • 樹木医1級・2級・3級
  • 街路樹剪定士

また、以下の資格も講習会への参加が必要です。

  • チェーンソー作業者
  • 車両系建設機械運転者
  • 高所作業車運転者
  • 玉掛作業者
  • 小型移動式クレーン
  • 刈払機取扱作業者

造園資格についてのよくある質問

ここでは、造園資格についてよくある質問に回答していきます。

造園技能士と造園施工管理技士の違いは何ですか?

造園技能士と造園施工管理技士は、業務内容と求められるスキルに違いがあります。

具体的には以下のとおりです。

造園技能士

庭や公園などの現場で実際に作業を行う職人としての技術を証明する資格で、剪定や植栽、石積みなどの実技スキルが問われる

造園施工管理技士

造園工事の計画・施工管理を行う現場監督の資格で、現場の安全管理や品質管理、工程管理などのスキルが問われる

つまり、造園技能士は“作る人”造園施工管理技士は“管理する人”という違いがあります。

造園技能士と造園施工管理技士は実務経験なしでも受けられますか?

造園技能士と造園施工管理技士は、いずれも基本的に実務経験が必要な資格です。

造園技能士は、3級は実務経験がなくても受験できますが、2級以上は一定の実務経験が求められます。

一方、造園施工管理技士は、2級・1級ともに実務経験が必須です。

そのため資格取得を目指す場合は、まずは関連業務で経験を積む必要があります。

造園技能士と造園施工管理技士は国家資格ですか?

造園技能士と造園施工管理技士は、どちらも国家資格です。

  • 造園技能士:厚生労働省が管轄
  • 造園施工管理技士:国土交通省が管轄

どちらも造園業界での専門性を証明できるため、収入やキャリアアップに役立ちます。

造園技能士と造園施工管理技士を取るのは難しいですか?

造園技能士と造園施工管理技士は、以下のとおりいずれも合格率が低く、取得難易度は高めです。

  • 造園技能士能合格率:1級で25%程度、2級で40%程度
  • 造園施工管理技士の合格率:1級で40%程度、2級で40%程度

また、級によっては実務経験がないと受験すらできません。

造園技能士と造園施工管理技士を取ると何ができる?

造園技能士と造園施工管理技士の資格を取得すると、業務範囲が大きく広がります

造園技能士は、庭園や公園の設計・施工における専門技術を持ち、剪定や石組みなどの作業を行う造園職人として活躍できる資格です。

一方、造園施工管理技士は、施工現場全体の管理や安全管理、工程管理などを行う現場監督者として工事の進行を統括できます。

このように担当業務が大きく異なるため、両方取得することでさまざまな仕事に携われるようになります。

造園資格を取るうえできついことは何ですか?

造園資格を取るうえで最もきついと感じる点は、試験対策に必要な実技スキルの習得です。

例えば造園技能士の実技試験では、剪定や石組みなどを実際に行う高度な技術が求められ、習得には繰り返し練習が必要になります。

さらに試験勉強と実務経験を同時に積む必要があるため、時間管理や体力的な負担も大きく、仕事や家庭との両立が大変な点も難しさの一つです。

希望の職種に合った造園資格を取得して転職を有利に進めよう!

希望の職種に合った造園資格を取得することで、転職活動を有利に進められます

造園技能士や造園施工管理技士などの資格によって、専門的な知識や技術が証明でき、企業から信頼されやすくなるためです。

また業務の幅が広がるので、施工現場の技術者や管理者、設計、営業などのさまざまなポジションも狙えるようになり、転職先の選択肢も増えます。

自分の目指す職種に最適な資格を選んで計画的に取得を目指し、転職市場での競争力を高めて、理想の職場への道を切り開きましょう。

-みどりの資格